9月 テントを背負って初秋の北アルプス 白馬岳を縦走登山 2日目

山行

1日目の続きです。

白馬山荘を経て山頂へ

テントを片付け7時過ぎに出発です。稜線に立つと、北東に白馬岳のピークが聳えます。

気持ちの良い稜線をゆったりと登っていきます。

青空と山肌の黄みがかった緑が鮮やかで生命力に満ちています。見えるもの全てセピアがかった夕景とは、また違う趣があります。同じ構図の写真を何度も撮って亀の歩みです。

振り返ると槍穂高連峰と笠ヶ岳が、ここにいるよと雲の上に頭をのぞかせています。

頂上直下には赤い壁の大きな山荘が建っています。白馬山荘に立ち寄ります。ここは日本一と名高い山荘です。

毎年4〜10月頃まで営業し、約800名を収容できる山小屋には、診療所やレストラン「スカイプラザ白馬」が併設されています。

レストランではケーキ、コーヒー、生ビールなどを味わえます。標高2832mにいることを忘れてしまうアメニティーです。

ここでスタンプをもらいます。

登山バッヂのかわりに近頃は、お金のかからないスタンプを集めるようになりました。山小屋には趣向を凝らしたスタンプを用意してくれていることが多く、これを登山の証としています。満足満足。

小屋でのんびりしていると雲が湧いてきました。

山荘から程なく白馬岳山頂に到着です。時刻は9:45です。

雲が晴れるのを15分程待ちます。東側は鋭く切れ落ちていて、細いロープ張られていますが心もとないです。雲の切れ間が見えた瞬間に記念写真を撮り、先へ進みます。

山頂から白馬大池へ

晴れ間の後は、徐々に雲が増えてきました。

雲中散歩をしていると、うごめく岩のようなものが。

よく見る雷鳥でした。

三国境を過ぎ、小蓮華山(2763m)も雲の中です。

小蓮華山で山名板と共にアルパカのぬいぐるみを撮影している登山者と出会いました。共に色々なところを旅しているそうです。

そんな楽しみ方もあるのだと知り、ものは試しに僕も一枚撮らせてもらいます。記念になりそうです。

船越ノ頭あたりまでは花崗岩質の白っぽい登山道を歩き、そこからハイマツの間を下るとガスの先にうっすら黒っぽい影が見えます。

13:50、白馬大池に到着です。しかし残念ながらあたりは視界の上半分ほどは雲に覆われています。

大雪渓と並んで楽しみにしていた景色だったので少し残念。予備日もあったのでここで連泊できないか小屋番さんに尋ねるも本日はもうテント場もいっぱいとのこと。

名残惜しく立ち去ろうとすると、さっと霧が晴れ池の姿を見せてくれました。心の中でお天道さまに感謝を述べ、白馬大池を後にしました。

天狗原を経て栂池自然園に下山

少し登って14:30に乗鞍岳を通過。

ここからは岩のゴロゴロした樹林帯を下っていきます。体よりも大きな岩を乗り越えるのは疲れた足に堪えます。

45分ほど下り続け、15:15、平坦な場所に木道の敷かれた場所に飛び出しました。天狗原です。

親子連れや地元のおじさんと抜きつ抜かれつ歩きます。岩が少なくなり歩きやすい登山道を勢いに任下っていくと樹木の間から麓の町がみえました。

16:25に栂池つがいけヒュッテに到着です。16:40、最終のロープウェイに間に合いました。途中でゆきあった父母子も間に合いなによりでした。

帰りのバスには間に合わず、ロープウェイで一緒になった方とタクシーに相乗りして駐車場に戻りました。

おわりに

山頂からの縦走路や白馬大池では雲が多くあまり景色を眺められませんでした。おかげでまた来たい山になりました。白馬大池で一泊し星空を眺めたり、白馬鑓温泉は雲上の露天風呂に浸かったり。

ぜひ季節やコースを変えて再訪したいです。

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