はじめに
金勝アルプスは、滋賀県は琵琶湖の南西の栗東市にある山域です。主なピークは龍王山(標高605m)と鶏冠山(標高491m)です。
稜線には花崗岩の風化した巨岩や奇岩があり、天候に恵まれれば樹林から突出した岩場から湖南の町や琵琶湖が望めます。また、コース上にはオランダ堰堤、狛坂寺廃寺と磨崖仏、茶沸観音、落ヶ滝などの史跡や景勝があります。

ちなみに読み方は「金勝」と書いて「コンゼ」と読みます。私は下調べをするまで「キンショウ」かと思っていました。キンショウは関西のローカルな百貨店の名前です。
基本情報
- 山域:金勝アルプス(滋賀県栗東市)
- 山名:龍王山(605m)
- 体力:★★★☆☆
- 技術:★★☆☆☆
- 展望:★★★☆☆
- コースタイム:4:05
- 距離:
- 最寄り駅:JR草津駅
- 最寄りIC:瀬田東、草津田上
- 駐車場:上桐生有料駐車場(普通車700円)
コース概要
今回は上桐生の登山口から出発する周回コースです。コースタイムは実際に要した時間です。
上桐生→0:15→オランダ堰堤→0:10→逆さ観音→1:00→狛坂磨崖仏→0:45→白石峰(分岐)→0:15→竜王山→0:15→白石峰の分岐→0:25→天狗岩→0:35→北峰縦走線と落ヶ滝線との分岐→0:30→落ヶ滝→0:05→たまみずきの道との分岐→0:25→上桐生

アクセス
公共交通機関
JR草津駅で下車し、東口へ出るとバスのロータリーがあります。

帝産バスの草津駅東口のバスのりば④から上桐生行きに乗車します。終点までの乗車時間は、およそ30分です。
マイカー
上桐生バス停の近くには、上桐生有料駐車場があります。

およそ4月〜11月の登山適期には、所定の駐車料金を管理人さんに支払って駐車できます。


その他の登山口
桐生辻
JR琵琶湖線の石山駅から帝産バス150系統:ミホ・ミュージアム行きに乗車し約40分で桐生辻で下車します。
道の駅 こんぜの里りっとう
春秋の行楽シーズン(4〜6月、9〜11月)の土日祝は、JR草津線の手原駅から1日3往復 こんぜ巡りちゃんバスが運行されているそうです。
詳しくは栗東観光物産協会(電話:077-551-0126)までお問い合わせください。
山行記録
上桐生から白石峰へ
8:30にバスは上桐生へ到着。駐車場でトイレを済ませ、近くの案内看板を確認します。

金勝アルプスには複数のルートがあるようです。ふと、そこに見慣れない言葉を見つけました。
「天狗岩線」「茶佛観音線」
それぞれのコースは「◯◯線」と呼ばれています。鉄道か林道のようですね。改めて別のルートを歩く楽しみもありそうです。

案内板と同様の地図が載ったパンフレットが、駐車場のトイレで貰えます。また、以下の栗東市観光物産協会のホームページでもPDFで見られますので、登山を計画される際はご確認ください。
では、地図をもらって8:55出発です。

駐車場から15分ほど歩くと欄干のないコンクリート製の橋が見えてきました。橋の上から上流に目をやると石造りの堰堤が見えます。

9:10/9:15 オランダ堰堤に到着です。

さらに車両が通れそうなくらいの幅の道を川沿いに登っていくと、

9:25/9:30 逆さ観音があります。

新名神自動車道のガードくぐると、少しずつ山道になってきます。

ジュラシックなシダ植物が冒険気分をかきたてます。

なにやら立派な石垣が見えます。

10:35/10:45 狛坂廃寺です。

山深いここにかつてお寺があったそうです。今は石垣と磨崖仏が残るのみです。諸行は無常です。

石段を上がると尾根に乗ります。

ここからは尾根歩きです。

4月末の当日、ちょうどツツジの花が見頃を迎えています。
「どうしてこうなった」と言いたくなるような鏡餅的な重なり方の岩を横目に歩いて行くと、展望の良い場所にやってきました。

新緑にツツジのピンクが映えます。

西には金勝山を貫く新名神高速道路が見えます。

北には花崗岩の露わな山体が見えます。

写真の右奥にあるお椀型の山は、野洲市にある近江富士こと三上山(標高432m)です。

人が集まっている所が、これから向かう天狗岩です。
白石峰から竜王山をピストン

11:32/12:00 展望箇所からほどなく白石峰の分岐に到着です。ここで昼食にしましょう。

白石峰の分岐から竜王山の山頂までは片道15分ほどです。荷物をデポしてピストンします。

ここにも磨崖仏があります。茶沸観音と呼ばれています。

しっかりと道標が整備されています。
ちょっとしたアップダウンを経て、

12:15、龍王山に到着。
頂上には三角点と山名板があります。樹林に覆われ展望は、ほとんどありません。
白石峰から天狗岩へ
12:35 白石峰の分岐を出発し、北峰縦走線を北上します。


12:40/13:05 ほどなく耳岩に到着します。耳岩の上からは天狗岩が間近に見えます。

爽快な稜線歩きです。

13:25/15:10 本日一番の見どころである天狗岩に到着です。
花崗岩の巨岩がごろごろした絶好の展望スポットです。少し御在所岳に似ています。標高1000mに満たない低山ですが、木が生えにくい岩場からは展望が開けています。コストパフォーマンスに優れた山です。

とても気持ちがいいところなので、皆さん

岩に登ったり

たそがれたり

昼寝したり

座禅を組んだりと思い思いに過ごしています。
天狗岩から上桐生へ
天狗岩から鶏冠山の方へ北上します。

15:45、北峰縦走線と落ヶ滝線の分岐に至ります。分岐を西にとり下山を開始します。

落ヶ滝線は、土砂の堆積した谷を沢に沿って進みます。沢の流れで踏み跡が一部不明瞭な箇所があり、道を外れないように注意を要します。
谷に沿って下山する際にうっかりコースを外れると、崖に行き着き進退窮まる恐れがあります。このコースは、下りより登りで利用する方が良いかもしれません。

16:18、落ヶ滝に到着です。
落ヶ滝から5分ほどで、たまみずきの道との分岐に至ります。上桐生方面に進みます。
16:55、最終バスの時間ちょうどに上桐生に到着です。
おわりに
4月末の金勝アルプスは、見頃を迎えたツツジ、点在する旧跡など稜線からの景観以外にも楽しみがいっぱいのご当地アルプスでした。
自然と人の営みが共に感じられるのは低山ならではの魅力だと思います。
今回、僕は天狗岩で思いのまま過ごした結果、帰りのバスに乗り遅れそうになりました。きっと天狗の仕業でしょう。
天狗岩の素晴らしいロケーションにはくれぐれもお気をつけください。
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